「この立地でこの条件、しかも注文住宅。こんな家なら、売り出してすぐに売却が決まるはず!」
住み替えをすると決めたとき、私はそう思っていました。しかし、家の売却を始めて感じたのは、現実が思っていたよりもずっと厳しいということ・・・
築8年弱の我が家が、売却を始めて2年近く売れないという壁にぶち当たっています。
- 売り出しから約2年
- 内覧件数はたったの5件程度
- 値下げを繰り返し、現在はプラスマイナス0に近い状態
理想の家を目指して前に進むはずが、いまだ”売れない現実”に足をとられているー
そんな「注文住宅からの住み替え」のリアルを、今日は赤裸々に書いていきたいと思います。

小学校すぐそばの南東角地。これ以上ない条件だと思っていた
まずは、今住んでいる家を紹介します!
我が家の概要
- 築年数:築8年弱
- 間取り:4LDK
- 延べ床面積:107平米
- 施工:有名ハウスメーカー
- 駐車場:並列2台+αのゆとり
- 土地:南東角地、人気の住宅街、小学校徒歩数分で車移動も便利、住宅地全体が大手ハウスメーカー限定の分譲地(景観・街並み◎)
家づくりを決めたある日、夫婦で「さぁ、ハウスメーカー巡りでもしにいく!?」と言って出かけました。
その日、1番目に行ったハウスメーカーでそのまま「このハウスメーカーにしよう!」と即決(笑)
実家がそのハウスメーカーだったこともあったからか、即決してからは他のハウスメーカーに行くことを1ミリも頭によぎることもなく、家を建てられるという希望に満ち溢れていました。

即決した理由はまだあります。住み替えを考えだしたきっかけについての記事はこちら
ハウスメーカーが決まってから、まず、決めたのは土地でした。
「ここらへんがいい」という地域の候補は決まっており、その中で見てまわりました。
そして見つけた今の土地。小学校まで徒歩数分、大手ハウスメーカーしか建てられない分譲地、南東角地で南向き。
「この土地さえ押さえておけば安心だろう」と思えるほどの好立地。
実は住み替えを希望している今でも、正直、同じ場所に建て替えたいぐらいお気に入りの土地です。
そして、土地が決まった後は家づくりへ。
私たち夫婦の希望は、
- 横並びキッチンダイニング
- 畳スペース(3畳)→将来1階でも生活できるように。
- リビング階段→子供が大きくなっても部屋に行く際に顔を見られるように。
- 収納を最大限取った間取り
- 広めの子ども部屋(6畳×2部屋)
- 主寝室にウォークインクローゼット
- 2階に室内干しスペース
広さには限りがあるけれど、希望を設計士の方に伝えつつ、最大限工夫した家、、、それが我が家でした。
それでも売れない理由ー「価格設定が高いから?」「住みながらだから?」そして・・・
今の家を売り出してから、もうすぐ2年が経ちます。
その期間中に、内覧に来たのはわずか5組。しかも、すべてが”ついで内覧”でした。
ついで内覧とは、本命の物件ではないけれど、他の物件を見に行くついでに内覧しに行くこと。
ついで内覧は、家の売却をお願いしている不動産会社が、他の物件の内覧希望の方に我が家のことをおすすめしてくれて内覧に至ったというありがたいことではあります。
しかし、内覧希望があり、喜んで部屋を片付けて内覧に挑むものの、後から不動産会社の担当の方からの”ついで内覧”の報告を聞くと売却の話が進まないことはもちろん、ついで内覧だったその事実が辛かったです。
次に、私なりに不動産会社の方と話をして、売れない理由について考えた有力候補について書いていきます。
売れない理由①|価格帯が微妙
今売却価格として設定している価格は、「少し足せば、有名ハウスメーカーの建売新築が買える」くらいのライン。
なぜ、このような価格に設定しているかというと、住宅ローンの残債をもとにできるだけ手出しがないようにと価格設定しているからです。

この記事の後半にも書くのですが、今販売している価格は初めの価格設定より段階的に下げてきた価格です。しかし、今の段階ではこれ以上の値下げは手出しのお金が出ていくということになってきます。詳しくは後半に書きますね。
我が家が売り出している価格のラインで比べると、購入する側からすれば、次の候補が考えられます。
- 新築の建売を買うか?
- 中古の注文住宅を選ぶか?
- あるいはローコストハウスメーカーで新築を建てるか?
地域にもよるのですが、私の住んでいる地域では新築建売が飽和状態。
土地もたくさんあり、ハイコストからローコストまでハウスメーカーが選べるため、自分たちで家を建てる人が多く、そもそも中古住宅の需要が少ないといえます・・・
いずれにしても、今の我が家の価格帯は他に候補が考えられる「微妙なライン」に位置していて、”決め手にかける”印象なのかもしれません。
売れない理由②|住みながらの売却で、内覧に不利
今も、我が家は居住中です。
不動産会社の担当の方言われたのは
「住みながら売ると、買い手は内覧に来にくいです」
「空き家の方が、内覧のハードルは格段に下がります」と。
たしかに、住んでいる家にお邪魔する、お邪魔されるというのはお互いに気を遣います。
内覧の希望少ないのは、この理由も影響しているのかもしれません。
売れない理由③|周辺相場も高止まり&競合が多い
周辺でも数件、似たような中古住宅が売りに出されています。
そして、どれも長期化している印象で新築よりも価格は抑えているけれど、決して安くない。
一度、我が家より高い値段で売り出されている中古物件があったのですが、「我が家よりも今の流行にのっている間取り(ランドリールームからのウォークインクローゼット)という理由からか売れるまでが早かったです。
「角地なのに、なぜうちが売れないの?」
「我が家のこの条件では買い手がつかないのか・・・」
もどかしいばかりです。
我が家の状況|値下げの繰り返し
最初は、ローンを完済しても数百万円の利益が残る価格で設定していました。
でも売れない日が続き、値下げ。
また売れず、さらに値下げ。
ということで今までに3回値下げを繰り返しています。
その度に、価格を下げ、利益がなくなっていき、今では売れた後の引越しなど諸費用を考えると「実質マイナス」な水準にまでなっています。
スーモやアットホームを毎日のように見ては、近所の価格をチェックし、「うちももっと下げるべき?」と考える日があったり、何かに熱中している時は知らず知らずに日が経っている時もあります。
売却活動を続けていくの中で、気持ちの浮き沈みは避けられないものだと思っています。
専任媒介、一般媒介、そして試した末の決断
住み替えを決めて、一番先に私がインターネットで情報を得て、やってみたのが不動産会社の一括査定でした。
最初はその中で縁があった大手不動産会社と専任媒介で契約し、売却活動をお願いしました。その後、これまでに私は、専任媒介や一般媒介など仲介の契約形態を変えたりして、売却活動の様子を見てきました。

一括査定についてはこれからの記事で書いていきますね!
最初の不動産会社の担当者の方は、印象も良く大手の会社であったため契約しました。その中で、専任か一般についてどうするか迷いましたが、専任にすることで売却状況を報告してもらえたり、いろいろなメリットがあったので専任媒介で契約しました。
その会社で、2家族ほどのついで内覧に来ていただけましたが、進展なし。内覧時の担当者の方の説明が少しおすすめしてくれる様子が弱いかなと感じ、この会社で任せても良いのか?と考えるようになり、契約を解除しました。
その次に仲介を頼んだのが、私の住んでいる地域のなかで有力と言われている不動産屋でした。
結果から言うと、現在その会社で専任契約で契約中ですが、今までに一般契約にして2社で契約していた時期もありました。そのうちの1社は一般媒介にもかかわらず、定期的に販売状況通知書を送ってはくれていたのですが、それだけの対応で熱心さにかけるように見えたことで契約を解除し、現在契約中の不動産会社の専任契約を継続中です。

今まで書いたように売却契約には専属専任媒介・専任媒介・一般媒介と種類があります。これからの記事で詳しく書いていきますね
それでも、なぜ売るのか
実は、今の家に大きな不満があるわけではないんです。
でも、暮らしていく中で「もっとこうしたらよかった」という思いが募るばかり。
そしてなによりもー「人生一度きり」なので「理想の家」に住んでみたいという気持ちが大きいというのが理由です。
一度経験した家づくりだからこそ、「今度はもっと理想の家をつくれるはず」
その想いで、私は住み替えにむけて動いています。
ただし、今の家が売れなければ、新しい理想の家づくりには進めない。
だから今は、「売る」ことにひたすら向き合っています。
注文住宅=すぐ売れるとは限らない。その現実を知った今
「有名ハウスメーカーで建てた家だから安心」
「立地も条件もいいから、すぐ売れるだろう」
そんな幸せな考え方をしていた私が、今となっては懐かしいです(笑)
たとえどんなに丁寧に作った家でも、たとえどんなに立地がよくても「売れるかどうか」は、また別の問題みたいです・・・
今、同じように悩んでいるあなたへ
あなたも今、もしかしたら「思ったように売れない・・・」「次の家づくりが進まない・・・」そんな風に悩んでいるかもしれません。
そんな方は聞いてください!読んでくださったらわかると思うのですが、私も同じ状況のひとりです!
「理想の家に、ようやく住み替えられました!」と、報告ができる日を目指して売却活動、頑張っていきます。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!
同じ状況のみなさん、一緒に頑張りましょうね。
共感できる!と思ってくださった方は、お気軽にコメントくださいね!
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